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返済義務のない奨学金?!【新聞奨学生制度】

返済義務のない奨学金

新聞奨学生

『新聞奨学生制度』をご存知ですか?

契約期間、新聞配達をしながら学校を卒業すると、借りた奨学金の返済義務が無くなるという制度です。

契約内容や在学期間によって借りられる奨学金は変わりますが、返済しなくて良いというのはとても魅力的だと思いませんか?

最近では行政から借りた奨学金が返済できずに自己破産する人もいるらしいです。

奨学金の返済ができずに自己破産

進学するための手段の一つとして検討してみてください。
 
 

新聞奨学生のイメージは?

雨でも雪でも、健気に頑張る少年や少女、

お金が無くて自力で学費を稼ぐ苦学生等のイメージが強いのではないでしょうか。

新聞奨学生のイメージ

でも実際は違っていて、
慣れるまでの最初の3ヶ月を乗り越えてしまえば
時間的にも金銭的にもとても余裕がありました。

少なくとも私は「新聞奨学生制度を利用して良かった」と思っていますし、
ツラいこともあったけど、楽しかった思い出の方がはるかに多いです。
 
 

新聞奨学生制度

新聞奨学生制度とは、新聞各社が連携する大学・専修・各種学校・予備校に進学を志望する学生が利用でき、夜間・通信制の大学を選ぶこともできます。

残念ながら高校生は、この制度を利用することができません。

新聞奨学生は学費の全額、もしくは一部を新聞社が肩代わりしてくれる制度になります。

在学中(育英奨学会入会時に決めた期間)は新聞配達業務や集金を行うことで、奨学金を借りることができます。

基本的に業務を行う販売所の指定はできませんが、通学時間や希望を考慮してくれ、比較的希望に近い販売店に配属してくれます。
初めての1人暮らしの人も多いので、生活のためのサポートもしてくれます。

また、自宅からでもこの制度使うことができ、所属する販売店までの通勤費と通学費が別途支給されます。

各新聞社の育英奨学会によって奨学金はことなり、仕事内容、時間、集金業務、営業(拡張業務)などの有無で給料は変わります。

集金業務や営業などしなくても、配達業務と翌日の折り込みチラシ作成業務だけでも大丈夫です。

適応学校が地方に分かれてHPに載っていますので検索してみてください。

志望校が適用校かもしれませんよ。

適応可能学部の大学生は、昼・夜の文科系学部であり、多くの理系学部は実習・必須科目が多く不適応になっていましたが、一部の新聞社では理系でも良い場合もあります。

部活やサークル活動も基本的にはOKですが、業務に影響が出ないよう調整は必要です。

夕刊の配達があるため、午後の授業が出席できない事もあります。

受けたい授業が午後に多い場合は、契約時に夕刊業務を選択しないという手もありますが、奨学金が減額されます。
 
 

奨学金の返済義務の消滅

期間満了まで働く事で奨学金の返済義務が無くなります

加えて、希望者には新聞社から推薦状を出してくれる場合もあるため、就職活動には多少有利です。

契約期間満了前に退会する場合は、残り期間分の奨学金を返済しなくてはいけません。

新聞奨学生の仕組み、仕事や給料、リアルな生活スタイルを紹介したいと思います。

新聞奨学生体験談

私はミュージシャンを夢見ていました。

300人程度の小規模なライブハウスなら埋められる程度、そこそこ人気があるバンドのドラムでした。

バンドマン

大手レコード会社からも声がかかったこともあり、
本格的にミュージシャンを志すなら上京しないとダメだという固定概念の元、
両親を説得するために東京の専門学校に入学する事にしました。

それなりに裕福な家庭環境だったと思います。

学費や生活費の仕送りなどの心配は無かったのですが、
正直、学校に入るというのは建前で、卒業しようなどとは全く考えていませんでした。

とにかく東京で音楽活動がしたいという一心でした。

そんな理由で学費や生活費などを出してもらうのは気が引けていた時、
たまたま相談した叔父に『新聞奨学生制度』の事を教えてもらいました。

新聞配達するだけで、学費だけでなく給料ももらえる上に家賃もタダ

知人の手伝いで新聞配達の経験があったので、仕事に対する不安はありませんでした。

当時はインターネットが普及していなかったため、
知っている新聞社に電話をして、資料を取り寄せました。

私が取り寄せたのは、実家で取っていた読売新聞、朝日新聞、毎日新聞の3社。

基本的な業務内容や給与はあまり変わらなかったため、それなら実家で取っていた読売新聞にしようと決意。

志望校が決定していたので、入会希望の旨を読売新聞育英奨学会に伝え、必要書類を送り、入会が決定。

神楽坂店に配属が決まりました。3月末頃には入会式や研修会があるため、卒業式を終えるとすぐ上京しました。

翌日から、担当区域の先輩(卒業する前任者)について、配達する家を教えてもらいます。

午前3時30分には店に着き、手入れ(チラシを新聞に挟む作業)をしてから、
自転車の前かごに50部をタケノコ状に積み上げ、荷台にも50部を積載して出発します。

私の担当区域は販売所管轄エリアの端だったため、到着まで10分程度かかるのですが、
たくさんの新聞を積んだ自転車の重量に慣れていないため、ガタガタハンドルがブレてしまいます。

担当区域に到着してからは順路帳(配達する家の場所や名前を書いておく)を頼りに配達します。

最初に積んだ新聞は30分程度で配り終わり、
残りの新聞は決められたマンションの1階ホール部分に車で中継してもらっているので、
最初と同じように前かごにタケノコ、荷台に平積みして再出発。私の担当区域は350部程
あったため、これを2度繰り返します。

配達が終わるのは大体6時ごろ。

先に配達が終わっている先輩たちと談笑しながら、シャワーが空くのを待ちます。

店には無料のシャワー室があり、従業員は自由に利用できます。

個人用の小さいロッカーがあったので、シャワー道具を置かせてもらっていました。

シャワー

7時には帰宅し、朝食を済ませたり、身支度を整え通学します。

他の学生と同じように授業を受けます。

授業を受ける

夕刊の配達があるため、14時30分には下校します。

15時30分ころには夕刊の配達を開始。

夕刊は薄く、朝刊よりも部数が少ないため、2時間もかからず作業を終えます。

私は自炊していたのですが、希望者は夕食にお弁当(1,500円/月くらい)を取ることもできました。

初めての一人暮らし

また、月に数回、所長の奥さんが従業員全員に、旬のものを取り入れた夕食を振舞ってくれることもありました。

私は集金業務があるコースを選んでいたので、19時ごろから集金業務を開始。

基本的にノルマはありませんでしたが、
毎月21日に初集で20万円以上、
25日に担当集金金額合計の50%、
28日に80%、
月末に95%の目標があり、
それぞれ達成すると給料が増えました。

集金袋

また、希望者のみ、“食い止め”という営業業務でお小遣いを稼ぐこともできました。

粉末洗剤や映画観賞券、後楽園遊園地のチケットや名画を厚紙に印刷された物などを拡張材料として渡され、契約が切れてしまうお客様に継続してもらう様にお願いに回りました。

私は集金業務と一緒にやっていたので、営業活動というスタイルではなく、ついでにお小遣い稼ぎをしていた感覚でした。

契約を継続すると、契約書と引き換えに現金で支給され、多い時でひと月5万円程稼いでいました。

契約をする

毎月月末には順路帳の更新作業があります。

翌月に配達する家の名前や配達のための目印『ム(向かいの家)』、『集ポ(集合ポスト)』『ドアポ(ドアポスト)』などの専門記号、配達する新聞の種類を更新します。

更新

住まいは6畳ワンルーム風呂無しのアパートで家賃はお店負担で無料
お店にシャワーがあったのでお風呂が付いていないことに不便はありませんでした。

お風呂

ただ、洗濯機が無かったので、コインランドリーを利用するついでに、併設されている銭湯を使うこともありました。

コインランドリー

お店によっては販売所の2階が寮になっていたり、配達員専用の別棟がある場合もあります。

電気ガス水道などの基本料は店が負担してくれました。

使用量のみ自己負担だったので、水道代は基本料金内で納まり、ガスと電気の使用量だけだと月1,500円程度でした。

同じお店の仲間とは本当に仲が良く、食事に行ったり、レンタカーでドライブに行ったり、バイクで釣りに行ったりもしました。

釣り

全額お店負担で花見や忘年会などのイベントもありました。

かれこれ20年経過していますが、未だに連絡を取り合い、時には会ったりして思い出話をすることもあります。

新聞奨学生でツラいのは最初の3ヶ月だけで、早起きに慣れてしまえばこっちのもの。

夕刊配達と集金のタイムコントロールができてしまえば、バイトで生活している他の学生よりも、時間に余裕がありました。

バイクが好きだった私は5台乗り換えるほど金銭的にも余裕があり、2年間で120万円の貯金もできました。
 
 

最後に

私はこの新聞奨学生制度を素晴らしいものだと思っていますし、 本当にやって良かったと思っています。   もし、あなたが金銭的な問題で進学をあきらめようとか、   行政の奨学金制度を利用しようと思っているなら、   新聞奨学生制度を選択肢に入れて検討してください